Qualia11

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昨日。2004年2月21日。
SONYから出ているQualiaという商品は知ってる人もいるとおもいますが、そのモトネタ、茂木健一郎氏の主催するQualia manifesto-off会へ行ってきました。
もとはMLで馬場さんという人が「クオリアは脳では作れない?」という主張をしたことに端を発します。
正直な話、僕はこの手の主張って聞き飽きていて、トンデモ系のおっさんの勘違いとしか思っていませんでした。
僕がこのQualia11に参加したのは馬場さんの話を聞くためではなく、モギケンや塩谷さんの話を聞いたり、二次会以降でバカ話に花を咲かせるためでした。
……

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若者は勘違い

僕は大槻ケンヂが好きで若者が好きで、若者が勘違いしている場面が好き。

Splendid in three days: 緑に染めて、黒に戻す
世の中皆つまんなくて、バカばっかで、はやくこんなとこ出て行きたい。でもこんなとこでも適応できない自分って何?友情だって結局上手くいかないし。あんなヤツのどこがいいの?軽くて、みんなとおんなじヤツより、自分の好きなことやってるあの人のほうがカッコイイのに正当に評価されないのはどうして?その人の相手はどうしてあんなヒトなの?あー!うまくいかない!ってな映画。

僕らの間に友情なんて無かったとか、好きなアイツはやっぱり自分が他人と違うことに苦しんでいたとか、本当は他人と自分なんてそんなに違っていなかったとか、後ろを振り返るとそんなふうに思えることがあります。
オジサンはそういうことを知ってはいますが、しかしオジサンは思うのです。 ……

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バイクに乗るとはどういうことか

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 僕にとってバイクに乗るということは趣味じゃない。
 生き方だ。
 かっこ悪くて居心地が悪い表現だけど、他に言いようが無い。
#もうオントシ42歳の延びきったオヤジとしてはこういう言い方は恥ずかしいんだ。もうちょっとハスに構えさせてくれ。
 僕はバイクに乗り出して四半世紀になる。
 大した距離は走っちゃいないが、いろんなものやいろんな人をみて、いろんなことを考えた。
 結論はこうだ。
 あれこれ言う前に これ 読め。

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こころの貧富

なんか、ぬる風呂からばっかりトラックバックしてるけど、ネタ元として気になる記事が多いんでカンベン。
ここだけの話、実は僕も時々セックスってしてるんだけど

ヒルトン姉のSEXスキャンダル以降
マイケル・ジャクソンの逮捕は、実はヒルトン一族がスキャンダルを隠すためだったために仕組んだのでは? なんて穿った見方をしてしまうほどの苛烈なスキャンダル。それは姉妹の姉・パリスのSEXビデオがネットに流出したという事件です

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イラク派遣

 最近僕は自衛隊がイラクへ行くことへ反発を感じ<られなく>なっている。
 自衛隊がイラクへ行くことが「戦争をしに行くこと」と同じだというのは単純化しすぎだろう。「戦闘地域に行くこと」ではあるだろうけれど。
 もし、自衛隊派遣に反対するのならば、国策としてそれが正しいかどうかを検討しなくてはならないだろう。
 僕は今の時点では正しいかどうかは留保している。戦争に行くのなら反対するだろうが、そうでないのなら「その国策が国益になるか」を判断すべきだからだ。今の時点では国益となるかどうかはわからない。イラクの人たちは日本人が来ることを歓迎しているという話も聞こえるし、そんなのはまやかしだという声も聞こえる。人道かどうかは全く別に多分、アメリカに尻尾を振っておくこともブッシュ政権の前では必要なんだろう。石油利権を確保しておかなくては文明(その定義には異論があるだろうが)を維持していくには必要なんだろう。

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漢どもの咆哮

彼女たちの落し物とぼくの飛沫
若い頃にはいろんな女性と交際したものですが、相手の家に遊びに行った際にトイレを借りると、ときどき便器のなかに「もしかして、これはウンコでは?」と思える固形物の一片が微小に付着していることがありました。そこで、ぼくはぼくの亀頭の狙いを定めし後、その固形物を洗い流すため一生懸命オシッコをかけました。

ナゼに俺はこういうことばっかり反応するのか? と我ながら自分の行動に疑問を持つわけですが。
いや、僕は自分のジェンダーを信じきっていないし、反対に信じきっている人のマッチョ主義な行動の裏にわずかな不安を感じて滑稽を催すこともあります。

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普通の日記

本日は奥さんの誕生日。
子供と一緒に「ファインディング・ニモ」を見に行く。
いろいろあってヘコみぎみ。
見た映画が「子供のために良い父親とは?父親として成長することは?」というテーマだったとか。奥さんの誕生日をまた忘れそうになってたとか。プレゼントを選ぶのにセール品を勧めようとした(俺はそんなつもりじゃなかったんだが状況が)とか。夕食代をケチったとか。
明日はちゃんと奥さんのプレゼントを買おうと思う。
彼女は呆れて笑っていたけど。「あんたっちゅう人はいつもそうだよ。相変わらずだよ」って。
こんなことじゃヨソでモテないじゃん。
女あしらいというか、人と付き合うことの難しさを思う。一生勉強だねえ。

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村上隆とオタクマーケット

The Qualians掲示板 ペンギンの跳躍
村上隆批判 投稿者:のまd  投稿日: 1月10日(土)12時18分13秒

> 『ビジュアルであるはずの表現を理解不能にさせる愚行』と切り捨て、
> 六園寺を『アートを食いものにしたチンケな商売人』と批判する。

けっきょくアートマーケットの仕掛けをひっくり返しただけじゃん。
俺はさ、「芸術とかナントカっていう価値観には関わらない、私的な表現であるオタク行為にアートというレッテルを貼ってパッケージ化したチンケな商売人」って言ってもいいよ。
村上は。

 これはモギケンの掲示板に書いた僕の文章。
 僕自身がオタク業界の末端構成員の一人として、村上に対する批判と、オタクおよびアートという表現行為に対する僕の考えを書いておこうと思う。
 この掲示板には熱くなって書き込んだので、typoがたくさんあるし、この場でしかわからない状況なんかもあるので、それらを整理し、僕の考えももう少しまとめてみよう。

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死生観

31歳:ガン漂流  THE CANCER ADRIFT
怒り、絶望、恐怖、悲しみ、そういう要素は全部オレ一人だけで楽しむためにとっておく。勿体なくて、誰とも分かち合いたくない。読者には悪いけど、全部オレ一人だけの領域。
それに今のオレにとってはガン闘病すらも、日常の一部に過ぎない。音楽を聴き、本を読む、映画を見る、人に会う、原稿を書くという生活要素の中に「闘病」っていうのが一つ新たに加わっただけ。何も一日中病気のことを考えて生活している訳ではない。

そうだよなあ、と思う。
僕は彼に全面的に賛成する。「生きていくのは私。死んでいくのは私。私は私が伝えたいように誰かに伝える」
潔いと言っても良いし、私的な出来事を自分以外の必要のために晒す謂れは無いと言ってもいいかもしれない。
僕たちはムラ社会の中で生まれ育って来たから、自分がどう生きてきたか、どう死んでいくかまで誰かの共感を得なくてはならないと思い込んでいるが、そんなものは知ったこっちゃねえ、というのが本当の、自分だけの人生なんだろうと思う。
ああ。もちろん、身近な人には共有できるナニカを伝えますよ。もちろん。もちろん。

自衛隊派遣

もし本当に平和のために、イラクのために働くとしたら、けっして他の軍隊と行動をともにせず、ひたすら建設と復興の活動だけに従事し、襲われても反撃せずいくつもの屍を積み重ねることでイラクの人々の心を捉えることができるかもしれない。
義侠心とはそういうものだが、それだけの覚悟はあるんだろうか。