さて、すでに賢明なる読者諸兄はお気づきであろうが
わたくしのバイクが沼津の車屋にはいってもう何ヶ月にもなり
その間になにがあったかというと
「これはうまくうごきませんね」
というブレイクスルーとでも言うべきたいへんな新発見がもたらされたわけだが
この明晰なる情報をもとに次々と新たな試みがおこなわれ
曰く「エンジンかけようとしたらガソリンぶちまけた」
曰く「フューエルライン調べようとしたら直っちゃってどこかわからない」
曰く「A/Fメーターがバカになってて何やっても動かない」
曰く「ECUは読み込んでいるようないないようないるならなりならないような気がする」
曰く「コマンタレブ?ケツクセ」
曰く「アンニョンカムハシムニダ」
などなど素晴らしい成果がぞくぞくと寄せられてきており、人類科学の驚きに満ちた栄光の軌跡を証明し続けてきたわけである
いよいよ俺もこのビッグウェーブに乗っていかねばならぬ。「ハルテックをセブンスナイトでつけるとおいくら万円じゃろ。タイショッキンをどう工面すれば女房タンを質に入れずに済むじゃろ」と日々の努力を重ねてきた
そして昨日ついに「この紐は丈夫そうだしあそこには丁度良い枝振りの木もあることだ」と踏み台を探してウロウロしていたところに電話が来た
曰く「なんかしらんけどソフトが自動バージョンアップかかって再起動したらECUに書き込んだような気がする」
「早速低回転の領域をごっそり絞ってみたらエンジンになんとなく影響があったようなかんじがした」
ということである
すでによせられた数々の報告のひとつに過ぎない小さなエピソードではあるがこれはもしかするともしかするのかもしれない
しかしながらもちろんもしかしないかもしれないことは大いにありうるものであるわけであるからこのようなわずかな兆候を拡大解釈し容易に結論に飛びつくような愚を冒すほど我々のチームはナイーブではない
今後の推移をみまもりたい
チャンネルはそのまま!
らいしゅうにつづく