たぬき汁を作りました

旧年中のことではありますがね。
たぬきのヤツめですが、ついには昼日中にまで出てくるようになりましたですよ。
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わたくしはたぬきに恩も恨みもありませんが、せっかくのごちそうです。
これも天の恵みとしていただかなくてはバチがあたりますわな。
クジラもイルカもごちそう。
オーストラリア人にはいずれヤハウェのいかづちが落ちますぞえ。
殺す・殺される・食べる・食べられる・モテる・モテない
というのは俺たちにとって対等の関係ではないですか。
「クジラは優しい動物」だとか「モテないのは社会が悪い」だとか抜かす偽善的優越主義者の首を狩って俺がおいしくいただいてやるのが世のことわり。
というわけで、たぬきを捕らえまして。
まずは丸焼きに。
これこそが天の恵み、ってんで、コゾウらに世界の道理を知らしめるためにもクリスマスのごちそうにしました。
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たぬきのような野生動物はやはり匂いがキツイので、スパイスで焼きます。
スパイスを用意する前に、たぬきは内臓を抜いて、皮を剥いて塩をすりこんでおきます。
野生なんでね、内臓は抜いた方がいいよ。ハラワタが臭いしね。
ブタなんかは毛がないから皮付きでもいいけど、野生動物は皮を剥かないとケモノ臭いんだよね。表皮にダニがいるから汚いしね。
そうそう、野生の鹿の生肉とか肝臓とかを刺身で食う方々がいますけども、寄生虫がいるんで絶対オススメしませんよ。凍らせてもダメですよ。C型肝炎とかテキメンですよ。ウィルスは凍ったくらいじゃ死にませんから。
野生動物は煮炊きするのが一番です。
……


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ま、丸焼きなんつーのは、塩をかけてスパイスまみれにしてやりゃあイケるもんです。
見た目は豪華で凝ってるように見えますが、失敗なんてありませんので、どなたでも試してみるがいいです。
スパイスなんつーのも、思いついたモンをテキトーに降りゃいいんですよ。
今回用意したのがこの7種類。
上段左から
ショウガ、ニンニク、胡椒、ナツメグ
下段左から
ローリエ、ローズマリー、セージ
別にこんなにそろえなくてもいい。ショウガ、ニンニク、胡椒をベースに手近にあるのをやたらつっこみゃそれなりにカッコがつきます。
八角とか入れれば中華っぽくなるし、パセリやセロリ、タイムなんかをまぶしてトマトでも貼り付けりゃ洋風になります。
スパイスの量なんかもテキトーで大丈夫。毎回違う味になるってえのもシロウト料理なら楽しみのうちです。(でもペパーミントみたいのは多分合わないかも)
今回、このたぬき料理のために買ったのはセージだけです。近所のスーパーでたまたま売ってたので買っただけですが。だいたい150~200円くらいでしょ。
ナツメグは、ウチはハンバーグやミートソースを自分で作るので持ってますが、安売りなら100円とかで売ってますしね。
このスパイスをやたらと刻みます。
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ローリエは実家の畑で大木になっちゃってるんですが、こんなのも買っても大した値段じゃない。
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乾燥した葉っぱをそのままレンジでチンしてパリパリにします。それをすりこ木ですり潰す。
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抹茶くらいに粉にしましたけど、実際はこんなにやんなくてもOK。
どうせ焼くんで、多少大ぶりでも口に入っても気になりません。
いっそ葉を手で揉んでくしゃくしゃにしたのを肉に貼り付けておいて、食べるときにはずせば問題ないくらい。
ローズマリーはねえ。
まあそこらじゅうに生えてますわねえ。
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街中のちょっとオサレな植え込みに植わってたりとかー
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ウチの3分以内の近所にも
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あ、いや。
はえてる、ってだけで。
俺は盗んだり
そんな
むしったりとか
なんだその疑うような目は
君らモラルってものを
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とりあえずそういうのを全部きざむんだよ。ざくざくと。
ショウガ、ニンニク、胡椒、ナツメグ、ローリエ、ローズマリー、セージ
を全部細かく刻んで。
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で、さっき塩を振ってしばらくたってるたぬきにすりこむわけですが。
塩を振っておくと水気が出てると思うんで、これはキッチンペーパーでふき取っておいてね。こうすると味がしっかりして旨みが逃げないんだよ。
細かく刻んだスパイスを満遍なくなすりつけてビニール袋の中に入れて1~2時間寝かしとくの。
その間に、腹に詰める野菜を用意します。
今回はキノコ。シメジ、マッシュルーム、エリンギ、シイタケ、マイタケ、エノキ。どこのスーパーでも売ってる安いキノコばっかりです。マッシュルームは洋風なカンジがするのでいつも入れますけど、正直、本気でコレが無いと物足らないかって言われるとそうでもない。気は心、程度なんで、ナメタケとかキクラゲとか入れてもいいかもしんない。
この腹に詰めるのは何を入れてもいいですわね。
パンを入れたり、玉ねぎ、ニンジン、ジャガイモを入れたり、米を入れたりしてもイケます。米ならピラフになるしさ、腹にたまるよ。
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キノコは山ほど入れますが、フライパンで軽く炒めるとちっちゃくなっちゃいます。
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生で入れてもいいのかもしれんけど、焼くと小さくなっちゃうから炒めてから入れてます。
ほんで、このキノコを腹に詰めます。
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後は焼くだけ。
オーブンレンジで180度で40分。
ひっくり返して30分。
最後に220度で20分。
…とかっていうけど、たぬきの大きさにもよるんで、そのへんはテキトーだな。
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まあ焦げない程度の温度でチロチロ焼いておいて、最後にパリっとさせるために強火で焼くってカンジかな。
今回、下の受け皿にくず野菜を一杯入れときました。
ニンジンの皮、玉ねぎの皮、セロリの葉、パセリの軸、ローズマリーの枝の部分、とかそんなの。こういうのがまた香りづけになるし、これでグレービーソースが作れるの。
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できあがりがコレ。
うはは。
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家族でおいしくいただきましたYO!
グレービーソースも作ったけど、味が染みてたんで、つけなくてもうまかった。
グレービーソースは、受け皿に残った肉汁をこそげて取って、ワインとか料理酒でのばして、焼けたくず野菜を漉して、フライパンで煮詰めて小麦粉やコーンスターチでトロミをつければOK。
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食べ終わった骨でたぬき汁を作った。
味付けは余ったグレービーソースをスープに溶かせばいい。
うへへへ。
食べ切れなかったのは、冷凍しておいて実は今日ワンタンスープにして食べたのよ。
うまかったなあ。

8 thoughts on “たぬき汁を作りました

  1. 兄貴!ずるいっすよ!
    たぬき食わして下さいよ!
    つーか、アヒルの様なたぬきだなあ・・・

  2. センセイ!おいらん家でも、丸焼きをよくつくります。たぬきはやったことありませんが。
    あいつら臭いので、腹の中のつめものにオススメなのが「冷凍のカレーチャーハン」でございます。これはいけます。
    あとダッチオーブンがあれば放置プレイでオッケーですので楽です。炭をいこらさないとあきませんが。

  3. >> akioどん
    たぬきはつがいで来ていましたので、もう少し待てばまたもう一匹捕まえられるのではないかと。切り株の前で兎を待つ。
    >> たけちよどん
    カレーチャーハン。
    いただきましょう。パセリをやたら入れると美味しそうです。
    ダッチオーブン、ほしいんですよねえ。今年は買おうかな。
    宝くじをまず買って。
    >> pipi
    たぬきが化けるっていうのはこの当たりが由来ではないかと。
    >> 佐藤@スケーターどん
    ぬこが怖がってえらい騒ぎでした。
    ぬこの食べ残しとかを狙ってるんじゃないですかね。
    >> 新婚の風船さん
    インド人は赤ん坊のときから風呂に入れずにカレーで体をこするって聞きました。
    むしろ獣の臭いがするのは、カレーが発酵してるんじゃないかとwwww

  4. カイシャでダッチオーブン買ったよ~。
    浜松帰省の際はそこらへんの山でたぬき狩りして料理しましょう。猟銃と猟師も用意しておきますのでよろ。

  5. 佐鳴湖にたぬきがいますね。
    でも、最後に見たときには皮膚病でハゲだらけになってました。
    ちょっとうまそうじゃないですねえ。
    浜名湖で投網で鴨を獲るってえのもよさそうです。

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