たぬき

今僕が住んでいるところは、まあ、不便なところにある。
小高い山のてっぺんにあって、買い物をするにも自動車がないと大変だし、「駅までこがずに行ける」と冗談を言うくらいだ。
しかしそれにしたって新宿や渋谷に行くのにドア-ドアで40分くらいだし、イナカモンにとっちゃ都会のうちだろう。
と思ってたが。
tanuki1.jpg
たぬきですよ。
tanuki2.jpg
ウチの庭につがいで来て、残飯を狙ってるのか、ウロウロしてる。
どうやら、野良猫に餌をやる家があるらしく、その分け前をちょうだいしてるようだ。
フラッシュを焚いて写真を撮ってみたが、堂々としたもんだ。
おもしろがってコゾウがチクワを投げたら、それに味をしめたのか、ここ何日か続けて見かける。
これからはウチのことを狸穴と呼んでクレ。

カモン賄賂!

末世ともなれば人心は荒み犯罪は横行し賄賂なくしては日々の糧(かりて)にもことかくもの。賄賂も賄えぬものはただ引き取り手の無い死人となって羅生門に捨てられるのです。

芥川龍之介 羅生門
どうにもならない事を、どうにかするためには、手段を選んでいる遑(いとま)はない。選んでいれば、築土(ついじ)の下か、道ばたの土の上で、饑死(うえじに)をするばかりである。そうして、この門の上へ持って来て、犬のように棄てられてしまうばかりである。選ばないとすれば――下人の考えは、何度も同じ道を低徊(ていかい)した揚句(あげく)に、やっとこの局所へ逢着(ほうちゃく)した。しかしこの「すれば」は、いつまでたっても、結局「すれば」であった。下人は、手段を選ばないという事を肯定しながらも、この「すれば」のかたをつけるために、当然、その後に来る可き「盗人(ぬすびと)になるよりほかに仕方がない」と云う事を、積極的に肯定するだけの、勇気が出ずにいたのである。

さて、防衛省の守屋武昌氏の収賄事件が世を賑わしていますが、僕の身近で実にセコい収賄事件が起きました。

はてなからメール来た – 世界の中心で左右をヲチするノケモノ【さすらい編】
はてなからメール来た

件名:はてなブックマーク ポイントを受け取りました 差出人:はてな
はてなから、ポイント受け取りのお知らせです。
plummetさん
****さんからポイント送信がありました。
ポイント送信明細
~~~~~~~~~
ポイント送信者:****
ポイント受取者:plummet
送信ポイント:10000ポイント

次の日(!)
これが賄賂であることがわかります。

【追記有】昨日の続きで~はてなブックマークポイントの行方 – 世界の中心で左右をヲチするノケモノ【さすらい編】
【追記有】昨日の続きで~はてなブックマークポイントの行方
言い訳を聞こうか、フルカツ。

もう名前を伏字にしても仕方ないwww即座に謝るfurukatsu氏。

賄賂 – 革命的非モテ同盟
2007-12-09
■賄賂
まず最初に、plummet様をはじめ私の行動で御迷惑をおかけした方、ご気分を悪くされた方、今まで期待されていた方に陳謝いたします。

いやもう、バカスwwwww
ここまでバカだとネタでやったとしか思えない。
天網恢恢疎にして漏らさずという言葉を僕は必ずしも信じてはいませんが、相手が底抜けのバカだとありとあらゆるところからバカの汁が垂れるという見本です。
しかし、plummet師の 忍法リファラチェック はすげえ。
俺はこういう細かいことは苦手なので、mixiの足跡さえチェックしませんが、師のような熟練の達人は息をするかのように軽やかにサクッと裏づけを取るのですね。
しかしながら、僕も小人(しょうじん)ですので、plummet師のようにバシッと叩き返すようなことはとてもできません。
来年はコゾウが二人も進学ですわ。次男は専門学校、三男は高等学校。聞けば学費は専門学校で年120万、高校が私学ならば80万、あわせて200万とか。とても俺の細い脛がもつような額ではないし第一オマイラこの銭ちゃんと身になるのかエエーッ!と上り勾配に問いただしたい。
この按配で俺のバイクの車検だとかツナギだとかどうしてくれんじゃコラ。身を立て名を挙げやよ励めよコラ。
かくも困窮した生活ともなれば背に腹は代えられぬ。貧すれば鈍す。
賄賂。
受け取りましょう。
おおーい!furukatsu! 革命的非モテ同盟! わたくし、賄賂受け取ります!
今まで革非同の活動だとかクリスマスデモだとか毛ほども興味はありませんでした。
俺は日頃モテたいモテたいと身悶えるような気持ちで日々生活しておりましたが、賄賂のためならばこの身を捧げる所存です。
私は守屋のようにゴルフなんて遊びはいたしません。冬はスキー、夏はサーキットへ毎週連れて行っていただければ結構です。
スキー場は一番高くて一番険しく一番コブだらけでところどころアイスバーンになっているようなコースに行きまして、「ここは滑るんですか落ちるんですか」ってえ所を気が遠くなりゲロを吐くほどムキになって滑り落ちて来れれば結構です。
連れてきた人が途中で日和ってリフトに乗ったままUターンしたりスキーはずして歩いて下りてきたらそういうオマエは受注はナシだコノヤロー。
俺がコケて急斜面を転がり落ちて全身打撲で脳震盪起こしてスキー板も流れちまったその時にスノーモービルで救助したオマエが受注。CXのエンジンはGEだ。
サーキットはもちろん周回遅れになるようなヤツは失注だバカタレがー。走るシケイン、走るパイロンがー。
でも俺の前をちょっと走ってくれてペースメーカーになってくれたりスリップストリーム使わしてくれたりするとうれしい。んで後ろに下がって後続ブロックしてくれるとさらに良い。贅沢言わしてもらえば俺に抜かれる時は下りの低速コーナーで俺がインを刺したらアウトにはらんでくれたら言うことない。CXのエンジンはロールスだ。
のう、何もその金でこの俺が手心を加えるとかそういう卑しい心根で言っておるのではない。
ホレ、気心の伝わる友連れともなれば盆暮れ時候の挨拶に相手の心をいたわる言葉のひとつふたつはかけるもの。言葉のついでに慰めの小物を渡すのはいずれどの世でも同じ成り行きよ。
困ったとき迷ったときに相手を思いやるは、これ人の情。けして金ほしさではない。我らの間にそのような汚れた思いはいらぬこと。気持ちを伝えるただのしるしじゃ。
さすれば主らのワンダフル非モテライフの助けにもなろうというもの。誰も迷惑はかけぬし誰も困らぬ。
ホレ。な? 1万2万のはした金など欲しいというのではない。 主の心づもりの重さを見たいと。 のう。

芥川龍之介 羅生門
「この髪を抜いてな、この髪を抜いてな、鬘(かずら)にしようと思うたのじゃ。」

GT-R

—-2007.12.04 追記 あり—-
お客さんが銀座にあって、月に何度か銀座に行くことがあるんです。
で、銀座にニッサンの本社とショールームがあるんで、時々待ち合わせの時間を調整する時などに見物してるんですよ。
で、モーターショーでは人ごみで近づくのもままならんほどだったGT-Rが鷹揚に展示してあるんですな。
GT-R.jpg
今日、運転席に座ったり後部座席に座ったりドアを開けたり閉じたりボンネットを開けたりジャッキをかって下にもぐりこんだり屋根の上に乗って逆立ちしたりじっくり見ることが出来ました。
いや、今までバカにしてました。所詮オートマじゃんかよ、と。
GPS連動のスピードリミッターとかなんだそのアサッテ方向に屈折した自主規制は。
羊の皮をかぶった狼じゃなくて狼の皮をかぶった足の速い赤頭巾ちゃん。
でもね、今日、じっくりみっちりこってりくっきり上から下から眺め回し撫で回してわかりましたよ。
うん、一生懸命、よく作ってる。フロントセクションの剛性の確保だとかドアやボンネットの軽量化だとかなるほどきちんと作ってる。まじめ。勢いとかエイヤアってえところがない。鼻息荒くして「どうだッフンッ」ってところがない。
こりゃあ丁寧に作ったきちんとしたクルマですよ。
で、ニュルブルクリンクを走るのがGT-Rの指標なんですってね。その屈折した指標ってえのはよくわかりませんが。
そこでライバルのポルシェよりも速く走ってこそ「ポルシェに勝ったGT-R」っていうオッサン幻想に空気入れるんですってね。
実際、ニュル、速かったとか大威張りですよ。ニュルのタイムアタックをビデオで流してんの。
いやあ2回どおり見ちゃいましたよ。
さすがですね、GT-R
  ド 遅 い
ニュルのホームストレッチってバカみたいに長いじゃないですか。今Wikipediaで見たら2.1kmもあんの。
もともと高速サーキットですからスプーンカーブの最終コーナー回って立ち上がってくるときには200kmですよ。
そこから遅々としてメーターが上がっていかない。240kmから先は亀の歩みですわ。えんやぁとっとーえんやこらせーって。
どんだけ遅いんだと。
直線2.1kmをフルに使い切って到達速度が280kmだって。
遅い。なんだそれ。
—-2007.12.04 22:45 追記—-

Youtubeに動画があったのでうp。
この動画、ショールームで見たのと比べて全然暗くてよく見えないけど、タコメーターとハンドル操作をよく見てみて。パワーがかかってない低回転の時の切り替えしなんて、フラフラして見ちゃおれん、ってかんじ。
動画が始まって約8分、ラップタイムで6分50秒くらいからストレートになるんだけど、ここだけみてもあくびが出るほど遅い。
ラップタイムはGT-Rよりも遅いのかもしれないけど、ライバルのポルシェの方、見てみ。
こっちはGT3とかっつーヤツだからポルシェの中でレーシーなクルマではあるけどフラッグシップっていうのではない。ハンドルがしっかりしていて、アクセルとタイヤとハンドルが一致してるのがわかると思う。
こりゃ乗っててウキウキしちゃうよ。

—-追記終了—-
速いっつーのはこういうのを言うんだ。

もっと速いのはこれ。

ラップタイムはさすがに4輪。確かに速いけども。
でもトラクションがやたら抜けててえらいフラフラしてたからなあ。
ニュルの路面がうねってるのは知ってるけど、コーナーで踏ん張りがきかなくておっとっとってなるのはどうなのよ。
結局オートマなんで、エンジンの回転が落ちすぎちゃうんだよね。回転数上げたままパワーが逃げない程度にアクセルをパーシャルに保って安定させることができないみたい。
なんかクルマのシャーシ性能だけで走ってるっつーか。
見てて爽快感がないのな。
こりゃあ買っちゃダメだと思うよ。こんなの買ってもおもしろくないよ。
そのうちNISMOバージョンとか出るから、それを待ったほうがいいんじゃないの。
それか、新型のHAYABUSAを買うかだね。
そっちの方がずっと楽しめると思うよ。