最近巷で評判のコメンツスクラメイツのJ2さんがまたおもしろいエントリを上げていた。
僕の立場や考えと共通しているところも多いんだけど、それだけにちょっとした差が気になって否定的とも受け取れるコメントを残してしまった。
もうちょっと僕の考えを整理して鮮明にしたいと思う。
音極道茶室: 「ブックマーカー」ブックマークの恐怖
彼らは「ブクまコメントの内容」以前に、自分が知らない場所で「ショーの出演者」になっていた事にショックを受ける。
ブクまコメント論争や、無断リンク論争など、どれも突き詰めれば「情報弱者と情報強者の軋轢」だ。その根本原因は共通している。
そして、ネット世界は基本的に、情報格差がもつある種の「残酷さ」を内包した世界だ。オフラインの社会に比べて「情報弱者をサポートする仕組み」が圧倒的に少ない。能動的に「情報」を摂取し続けなければあっという間に取り残される、完璧な「弱肉強食」の世界だ。
僕らはシロウトなんだけれど、blogという情報発信ツールを手に入れてしまった。
パソコン通信からインターネットへ、「ホームページ」(w) からblogへという流れの中で、僕らは少しづつ、無自覚なままにメディアを手に入れてしまった。
既存メディアではその情報の影響力に応じて自ら発進した情報に対する対応能力を否応なく身につけていた。(NHKや朝日新聞に代表されるように今はそれさえも疑われ再検討を迫られているものの)
しかし、僕らはあまりに無自覚なゆえにこうした対応能力を身につけているとは言えない。
リテラシが無いってことだ。
だからリンクがどうの、ブックマークがどうのということに神経質になってしまうんだ。
リンクやブックマークそのものがメディア上のコンテンツになってしまっている。そのコンテンツの中で、自分の言葉が、思ってもみない形で世間の人に評価されていることに恐怖してしまうんだ。
それはわかる。
しかし、その神経質さが「必要なことなのか」と考えると、僕はそういうのには否定的な立場なんだよな。
実際のところ、僕自身も一喜一憂するんだけど。
comドメインからjpドメインに見栄で変更したり、jpドメインになった途端、ページランクが落ちたのに気づいてがっくりしたり、よそのコメント欄でnomadさんってやっぱり…なんて書かれたら、それが仄めかしだってわかっていても気になったり。
ええ。実際やっちゃってますよう。
やっちゃってはいるけれど、それは一方で、気にする必要の無いことだと思う。
僕は人間として欠点が多いし、それは認めなくちゃならない。
僕の書いていることもやはりいろいろ欠点ばかりだ。
今回、blogの再構築で自分が書いたのを読み返す機会があったけれど、文章むちゃくちゃだし過剰だし竜頭蛇尾だし恥ずかしくて全部書き直したくなったくらいだ。
それでも、僕の書いたことは、誰かに何かを与えている。
その誰かが、どんな影響を受けたか、受け取ったか、ってことを僕は追跡調査できない。
それは現実的に不可能だ。
おおよその傾向がつかめたとしても、たった一人にクリティカルな悪影響を与える可能性なんて予測ができない。
ええ。
例えば僕の友人は自殺しました。
その友人が死んだのは僕のせいではないとどうやって証明できますか。
僕が書いた文章のせいかもしれない。
僕が書くべきことを書かなかったせいかもしれない。
でも、もう、何を言っても何を書いても、ほんとうのことはわかりっこない。
僕は誰かをなんとかしたいと思って書いているけど、実際はそりゃ無理なんだ。
僕は誰にも介入できない。誰かが人生を生きていくのはその人だけのものなんだ。
だから、僕は自分が書いたものがどんな形で評価されていくかについて、受け入れなくてはいけないと思っている。同時にそうした評価に関しては、自分とは無関係なところでの話であって、そうした無関係性も受け入れていくべきだと思っている。
だからかなあ。
僕自身が他人からの評価に敏感な分、そういう評価に左右される人、自分の知らないところでそういう評価が生成されることを気にする人に対して、異議を唱えるんだよね。
(これはJ2さんのことを指してるんじゃなくて、はてなブックマークを批判している人に代表されるような立場の人のことを言ってるんだけど)
僕は「無断リンク禁止」って書かれていても挨拶もなく無断リンクするよ。
でも「無断リンク禁止なんてバカげたことをするな」ってわざわざ相手に言いに行ったりしない。
相手から(幸いなことに今まで一度も無いが)「なんで無断リンクしたんだ!」って文句付けられたとしてもスルーするだけだろう。
いずれ、こうした立場や態度は熟成されていくんじゃないかな。
多分、いろんなブロガーの方々は、あっちこっちでケガしながら覚えていくんだろうけど。
サリン撒くやつまでいるんだから
気にするな。
弱者は引きこもりネットなどやるなだな。
ネットの誹謗中傷で 怒るやつは
ネットをやらなければ起こらないですむからね。
そうですね。
僕の意見も同じく「弱者はおとなしくしてろ」なんです…
どんなメディアができて、どんな世の中になっても、どっちにしても、強者・弱者はできるんだろうと思います。
その中で自分がどう振舞うかは自分がどのくらいの強さなのかを知らなければ屠られるだけなんだろうと思います。
何か行動したいと思う人は、それなりの強さが必要なんだろうと思います。
体裁が整ってきたようで。
頑張り過ぎないように、ね。
紅葉の季節も心身がくたびれちゃうからさ。
だから風邪をひきやすいんだと思うよ?
合気で鍛えてるとは思いますが。
書き込みありがとうでした。
強いも弱いも、どんな戦い方をするかって事もあるよね?
強くっても自分でそれに気付かず駄々こねていたら誰も評価せんもん。
弱くってもそれを自覚できていたら、いろんな武器を考えるもん。
サリンだって「貧乏人の○○」って言われる化学兵器とされてるでしょ?
戦い方が決まってるから強弱はっきりするはずなんだけど、急成長してるものだとルールもマナーも曖昧だもんね?
それなりの強さ
頑張りたいと思います。