昔々その昔。どのくらい昔かといえば時効が成立するくらい昔の話。
僕は’85 GSX-R750に乗って毎日通勤していた。
僕の通勤ルートは国道257号線から1号線を通り、弁天島から競艇場への取り付け道路を抜け、湖西市へにある会社に到着するというのが通常だった。
まあ、今でもそうだが、朝が弱い僕は大抵遅刻寸前で、大慌てで朝食もとらずにバイクに飛び乗って走っていくことが多かった。
朝の国道は時速70kmくらいで流れているのだが、僕のバイクはそれよりも少々速かった。それでも僕はしょっちゅう遅刻すれすれで睨まれていたから、アクセルを開けられるところは遠慮なく開けた。
弁天島駅を過ぎて右に曲がると競艇の取り付け道路で、ここは交通量も少なく、アクセルを開けるポイントだ。
もちろん、こういうポイントは警察も知っていて、ネズミ捕りもよくやっていたが、幸いなことに僕は一度も(ここでは)捕まらなかった。……
月別アーカイブ: 2005年7月
鈴鹿8耐 オートリメッサ ブースにて
失ったもののために
僕は、これからもblogは続けて行こうと思う。
blogのおかげで彼に出会えたし、友達になることができた。
きっとまた僕は誰かと出会うことができるだろう。
そして、僕はその誰かに何かを与えることができるかもしれない。
彼に対してはできなかったけれど、今度はきっとできるはずだ。
P.K.ディックの「ヴァリス」の主人公、ホースラヴァー・ファットは「女友達を救おうと間違った考えを持っていた」と冒頭で執拗に描写される。
多分、本当に間違った考えなんだろうと思う。人は誰も救えない。
僕ができることは、そこに彼のためにいることだと思う。
だから、このblogは今まで通り、今までと同じ姿勢で続けていこう。ネタとシャレで続けて行こうと思う。
Cats and Dogs
出張から帰ると悪い知らせが待っていた。
僕の友人が死んだと言う。
自殺だと。
僕は彼とはまだ会ったことが無い。
ネットで知り合って、毎日彼のblogを覗いていて、時々コメントを残していた間柄だ。
こういうのを世間じゃ「ネットを通した希薄な関係」みたいに言うんだろうな、クソ。
ばかやろう、何にもわかっちゃいねえ。
僕は彼のことが好きだった。一度も会ったことなんか無くたって、気が合う友達だった。
近々会おうと思っていた。ゆっくり酒を飲んでくだらないバカ話をして、もっと彼のことを聞こうと思っていた。「知らないから知ろうとした」わけじゃなくて「知ってるからもっと詳しく聞こうとした」んだ。
僕は彼のことが好きだと判ってくれていたと思う。
今度会おうよ、と声だってかけていた。
なんだか具合が悪そうな様子も気がついていた。でも、それもほんの一時のことだと思っていた。そのうち気が晴れることもあると思っていた。
チクショウ。
会えばよかった。
酒を飲んでケイタイの番号を交換して、時々愚にもつかない電話でもするんだ。
むさくるしい男同士で夜中に仕事の愚痴や、女の子の話やテレビ番組について話すんだ。
クソ。もう会えない。
僕は彼の顔も声も話し方も知らない。
もう知ることはできなくなってしまった。
クソ。僕のことは思い出さなかったかな。
僕が会いたいって言ってた事は思い出さなかったかな。
どうして待ってくれなかったんだろう。
待っていて欲しかった。
えーまた出張だー
えー。
何のエントリも無いまま、また名古屋出張です。
浜松によって、最後の仕上げをしよう!
と意気込んでいたのですが、本来でしたら昨日にも発つつもりだったのに急遽仕事が入って休日出勤の上徹夜。
なんとか今週末には仕上げたいなあ。
前回はカメラを忘れましたので、今回もって行きますが。
んでわー。
ちょっと出張です
明日、出張で名古屋へいくついでに、浜松で塗装の続きをやってきます。
有給休暇が余ってるので、それも使ってチョトいってきます。
えー。
次のエントリは12日以降になると思います。
いいニュースが届けられるといいですが。
お楽しみに。
電車男(ガッカリ)
えー。
きっと何ヶ月かしたら、このタイトルだけじゃ何がおきたのかわかんないと思うのでちょっと書きますとですな。
いま、2ちゃんねるで話題になった「電車男」がテレビドラマ化されてるのですよ。
それを家族で見てるわけですが。
なんでこんな大袈裟な演出をするかねえ。
坦々と進む群像劇にした方がいいじゃん。
皆、キーボード前にして「どっひゃー」「うぎゃぁ!」「むほほーい」とかリアクション取ってる訳?
すまん、俺、今パンツいっちょで背中でテレビ聞きながら黙々とポチポチキーボード打ってるけど。
皆さんはどうですか。
…いや、別に聞きたいわけじゃないです。
饒舌なのはAAとコメントでいいじゃんか。
俺は今日、秋葉原へ仕事で行き、渋谷のハンズへ寄って帰ってきた。
オタクの町とファッションの町ってことですかね。
でも、どっちもどうってことなかったよ。どんな店があるかってだけで、同じ町だよ。
それにさあ。
コゾウどもよ。俺の奥さんよ。
そんなにそのドラマおもしろいか?
オタクを見たきゃ、今、目の前にいるじゃんよ。
電車男が恋愛のために脱オタク化する物語だとしたら、それは俺は激しく否定するぞ。
オタクは「生き方」だ。
オタクはなるものじゃない。オタクは血だ。
オタクが不幸だから恋愛をして幸福になるんだなんてやめてくれよ。
オタクは内的に豊かな生き方なんだよ。
芦屋小雁を知ってるか?
彼は怪奇映画の世界的コレクターで、ビデオは言うに及ばず、フィルムから膨大なコレクションを有していて、毎週のようにマニアを集めて自宅で上映会を開いていたのだ。
ところが、年の離れたアイドル(斉藤とも子)と結婚することになり…
斉藤とも子は小雁のコレクションを全部始末させた。
小雁は脱オタクとして幸せになったと思うか?
世間に誇れる立派な業績を卑俗な価値観で始末させた女が、男心の何がわかるものか。
斉藤とも子が捨てさせたのはコレクションだけじゃない。小雁のプライドも捨てさせてしまったんだよ。
男のプライドはチンコに直結してるんだよ。
オタクがオタクをやめるのは去勢されたのと同じなんだよ。
オタクを好きになる女子よ。
シロウトさんの女子よ。
ノンケの女子よ。
もしオタクとつきあっても、オタク世界はほっといてくれ。いちいちあれこれ言わんでくれ。
こっちも君のコトが好きだから、少しは身奇麗にするから。君のためにパソコンを選んだり組み立てたり設定したりするから。ケイタイの便利な使い方を教えてあげるから。
僕は君の化粧品が何なのか、君の洋服がなんなのかわからないけど、時計やバッグはわかるから。
そんなふうに、お互いを大事にすることが僕たちが分かり合うために必要なことだよね。
僕は君を愛してるよ。Love.
たまにはニュースに反応
多分、何の予備知識もない皆さんにはこれから紹介するニュースを読んでも、どこがどう面白いのか、わかんないでしょうね。
今日のニュース。
僕は何ヶ月か前、ニュースを見ていると、「新たに法律で規制されることになった」と紹介されている薬物、いわゆる「合法ドラッグ」に見慣れない名前があることに気づきました。ゴメオってやつ。
僕は「脳と心」に関心があって、脳に作用する薬物に興味があったから、新しいドラッグって何なのかすぐに調べました。
…なんてこった!
俺的に言えばモノスゲ、ネタの宝庫じゃんよ!近年まれに見る大ヒットだたよそうだたよ・
茨城県警下妻署生活安全課巡査長の坂本篤史さん(25)は新宿2丁目でゴメオを持ってるところを逮捕されたそうですよ。
このゴメオ、何なのかというと、ゲイのための媚薬なんです。
性感を高め、多幸感、開放感を感じさせ、括約筋を緩める作用があります。
うははははは!
警官にもゲイはいるってことだねえ。日々マッチョなお仕事に精を出して、オフにはマッチョに精を出すわけですね。
ひとしきり笑った後、改めてゴメオ…5Meo-DIPTをググってみた。
…何にも出てこない。
成分も作用規序も、使用上の注意も、僕が何ヶ月か前に調べたサイトが全部消えている。
なんだかゲイの人が気の毒になった。
僕は奥さんに「アンタ、絶対ホモの気あるよ」と決め付けられていて「油断するとホモ」などと言われている。
僕は幸か不幸か同性とはセックスをした経験がないけれど、できるだけ油断しないようにはしている。
自分のジェンダーを信じきるほど世間知らずでも無知でもない。ゲイ雑誌の出版数だけは最低ラインでゲイはいるはずだ。性的にはマイノリティではあるけれど、事象としては世の中にはありふれているってことだ。
僕が油断しないようにしてるのは、それが屈辱だとかそういうことじゃない。もし、コトがおきちゃって、それが思ったより良くてクセになったら取り返しがつかないじゃないか。
ただでさえ取り返しがつかないアレコレがあるのにこの上取り返しがつかないことをしたら本当に取り返しがつかない。
ただでさえ、生き難いゲイの人よ。
ゴメオくらい勘弁してやってもいいんじゃん。
オタク道けもの道
先日、マンガ評論・「サルでも描けるマンガ教室」の原作でおなじみの編集家:竹熊健太郎さんとカラオケに行ってから、ぼくはしばらく考えていた。
たけくまメモ: 【日記】魔女子とカラオケ
「たけくまメモ」でもよくコメントを書いていただいているnomadさん(左・立っている人)も参加してくださいました。妻子のいる某有名企業のサラリーマンなのにこの日ばかりはオタ丸出しで、ご苦労さまでした。
たけくまさん達とのカラオケはとても楽しかった。腐女子の方々との濃ゆい会話はワクワクした。
しかし、その反面、僕はいたたまれない思いも抱いていた。
たけくまさんは僕と年齢は一歳しか違わないから、僕らは同じ時代の中を過ごして来たはずだ。
たけくまさんは「宇宙戦艦ヤマト」を朗々と歌い上げた。
そして「ヤマト」の衝撃について語った。
僕にもわかる。あのSFが不毛であった時代に颯爽とヤマトが現れた時、僕らオタクの心に走った歓喜が。そして「OUT」でヤマトが特集された時の喜びが。
もちろんOUTは僕も買ったさ…。それは僕にとって新たなサブカルの幕開けだった。
「でもマクロスからはダメなんだよな」
たけくまさんが一つ一つのエピソードを語るたび、僕はその一つ一つに深く共感するのだ。あまりに共感するので、何のリアクションも取れないほどだ。
けれど、こうして同年代のオタクを前にして、僕は自分を振り返ってしまうのだ。
僕はオタクとしてどうなんだ。
我こそはオタクと胸を張って言えるものがあるのか。
……