昇段試験

ふう。合気道の昇段試験でした。6級。
今回も写真はなしです。こういうときに写真いっぱい貼りたいんですが、残念ながら自分の昇段試験なんで写真なんか撮ってられなくて。
相変わらずヘッタッピィで強くなったなんて実感はこれっぽっちもしませんが、昇段試験なんてもんを受けてしまいましたよ。お恥ずかしい。こんなヘタで昇段試験なんてチャンチャラ可笑しいのは我ながらわかってますけど。
しかし昇段試験を受けないのもやっぱり「ステキな自分でないとヤダ」っていうナルシズムの裏返しだろうと思うしね。
けっこう一生懸命練習しましたよ。昇段の対象の技っていうのがあるんで、そればっかり何度も繰り返しやりましたが…
手首を折りたたまれて後ろに投げられる技「四方投げ」とか、手首を外側に捻られて投げられる技「小手返し」なんか、やりすぎて右手首がまた痛くなっちゃった。
さんざん「その場になると頭真っ白になるよ、上がっちゃって」なんて脅かされまして「おいおい、そんな催眠かけんなよ」なんて思ったりしたのですが。
実際、そんなに上がったつもりはないんですけど、やっぱりね。
カラダに染み付いてないのはダメってことですねえ。自信が無いやつはやっぱり体が思い切り動かないし、ってことは重心の移動や踏ん張りがきいてなくて手足で型を追いかけてるだけになってメロメロ。できてるつもりでいた足の運びなんかとんでもない方角向いてたり……


足の運びなんか、それほど問題だなんて思ってなかったのに、練習を進めていくと、なぜ、その足の進め方をするのか、なぜこの投げ技の後の腕絞めがこの型なのか、それにはいちいち理由があることがわかって来ました。
それなのにああそれなのに、一度カラダについた変な癖ってのはなかなか抜けなくて、わざわざ理屈に合ってない、やりにくい、決まらないやり方で体が動いてしまうのが情けない。
でねえ、僕は今、土曜日は錦糸町の運動公園の支部に所属しているのですが、土曜日の都合が悪いと、日曜日に世田谷の砧公園の集まりに行ってるんですね。
どっちに参加してもいい、両方出てもいい、っていうゆるい集まりなんで助かってますが、おかげで両方の特色がなんとなくわかるんですよね。
こっちは本気だー、とか、こっちは上品だ、とか。
僕くらいのヘタッピがどっちがどうなんていうのはおこがましいんですけど、やっぱ怖い方のに行くと気が引き締まりますねえ。僕なんか誰より弱いわけで、つまりどっちも僕より遥かに強い人たちばかりなんですけど、やっぱり怖い方へ行きたい。
同じ流派で富士にも支部があって、今回の昇段試験は富士からも参加がありました。富士支部から来た人たちはイマイチ練習不足、って感じでしたかねえ。がんばってるのはわかるんだけど「そんなにゼイゼイ言うなよ」って心の中でつっこんでしまいました。
やっぱり試験を受ける項目を一通りお互いにやりあってればそんなに息もきれないものだろうしね。年齢じゃないと思うしね。実際、50過ぎたおじさん連中で強い人は強いからね。汗もかくし疲れもするけどそこまでゼイゼイ息はきれんぞ、と。
今回、「怖い方」のAさんって人が昇段試験受けたんですけど、この人の技がよかった。
一つ一つの技が隙無くビシッと決まって練習十分ってことがはっきりわかりました。
型を決めるのではなく、威力を相手に与えている様子が伝わってきます。
受けをした人も上手で、しかも体が大きくて受身を取るとき大きな音で畳をはたくので、それがまた迫力があって。
ほいでねー、今回、昇段試験受けてみたら…
段が欲しいね。
やっぱね。6級なんてみっともないよ。
これが自分の実力だって、よーくわかってる。俺は弱いんだ、ヘタッピなんだ才能なんて無いし器用でもないんだってよーくよーくわかってる。
でもね、今回、同じ白帯のU君が2級取ったんだよね。彼の方が上手いし練習量も多かったってのもわかってる。昇段試験が2度目だってのも知ってる。
でも、やっぱね、羨ましいよ。
ってか、帯の色っていうよりも…
強くなりたい。 いや、強くなるっていうか、上手くなりたい。Aさんみたいに十分に練習して自信を持ってしっかりと成果を出したい。
臨機応変に体が動いてスパッと技の受け答えができるようになりたい。
うーん。先行きは遠いですが。
でも、楽しいですねえ。昇段試験なんて、そんなに本気だったわけじゃないですけど、できればもっと後にしたいと思っていましたが、皆さんの本気の姿を見ることができて、欲が出てきましたよ。あんなふうになりたいっていう目標ができましたよ。
合気道。いいなぁ。

5 thoughts on “昇段試験

  1. 試験お疲れ様でした。私のとこにも昇段試験と競技会ってのがあるにはあるんですが、いかんせん上がり性なもので頭はクリヤーなんですが体がちょっと付いて来ない傾向にあると自覚しておりこんなんじゃぁ~いざ鎌倉ってときに使えへんかも・・・っと寂しく思うことがあります。文のなかで支部毎に特色が出るってのは私のとこでも当てはまる事があり大いにうなずけます。うちの先生曰く師匠の癖が弟子に写って行くのだそうです。ですからいつも手を合わせている兄弟子に動きが似ていると他の道場の方に指摘を受けた事があります。今の課題はもっと柔軟に動きたいと思ってます。足の運び=体の捌き(っと思ってます)も大切ですよね(笑)

  2. うわ。かぶとぼとけさん、一子相伝の秘剣を持つヒトが(冗談じゃなくホント)何いうですか(滝汗
    U爺さん。やっぱりいくつかよそは見ておいたほうが良さそうです。
    「他流試合は禁止」なんていいますけど、実際、強い人たちはみんないろんなところを渡り歩いて、いろんな流派の技を盗んで強くなってるわけですよ。
    それに、合気道も空手もやってる、なんて人はざらにいるわけで、技を盗まれるのが死活問題だった時代はいざ知らず、勉強のためにも自分の励みのためにも「あれはいいな」と思うところは取り入れた方が良さそうですよ。
    人によって言うこと違うってのは呆れるくらい違いますが(笑) それも仕方ないかもしれません。
    人の体ってみんな違いますし次の動作をどうするかとか得意な動きはどうかとかもあるわけだし。
    まずは基本をしっかり覚えて、それを自分の体に合わせていく過程が必要なんでしょうね。

  3. おはようございます。
    私的考えからテレビで行われるK-1とかプライドとかも含めてなるべく他所は見ないように心がけてます。
    理由としては人は頭に情報として力で殴り合う物(筋肉で無理やり叩き合う)がすでにテレビ等などで刷り込まれていると思いますが(私も例外ではありません)咄嗟に筋肉を硬直させるイメージでは柔軟に動けなくなると教えられたのと30歳超えてから今の武術を始めましたので(冷汗)できるだけ普段に出来ることはやっておこう思ったからでもあります。
    >人の体ってみんな違いますし次の動作をどうするかとか得意な動きはどうかとかもあるわけだし。
    >まずは基本をしっかり覚えて、それを自分の体に合わせていく過程が必要なんでしょうね。
    これには激しくうなずけます。体の柔軟な人もいれば硬い人(=私)もいるわけですし。また下地ができないと次の動作への移行は出来ないように思います。

  4. 自分の文を読み直して編集したいと思ったんですが(汗)
    「教えられたことを私なりに解釈した結果=私的考え」と思って上の文章を読んでください。それにしても私の文章おかしいです(冷汗)。

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