わだつみ

ここ何日か、体とこころの具合が悪かった。
瞑想を始めて1年半になるけど、本当にこんな鬱な気分になったのは久しぶりだった。
何もかもやる気は起きないし、夜は眠れず、朝は起きれず、仕事ははかどらず、全てのことを明日へ明日へと引き伸ばし、ほとんどズル休みみたいにして会社を休んだ。
瞑想さえもする気を失った。
自分でもなぜかよくわからずに、わからないから余計にイライラしてますますイヤな気分になった。
今日気づいた。
ペットロスなんだ。
(ペットロスなんてずいぶん残酷な言い方だ。キューは僕らの家族だった)
……


いつまでも公の場所(blog)でうじうじと陰気な気分を発しているものでもないだろうと、早々に景色を変えてしまったけれど、僕の心の中では、そんな薄情な行いを認めていなかったんだろう。
そういえば僕は土曜日のQualia-offでネコにまつわるオゲレツな冗談を言った。
その時は僕は大笑いしていたけれど、自分で言ったその冗談から湧き起こるネコのイメージで、何かが刺さったように感じた。
結局、僕はまだ彼がいないことを受け入れられないし、僕の薄情さを受け入れられないんだ。
もう少し、彼のことを思い出して、こころの中で泣こう。

5 thoughts on “わだつみ

  1. nomadさん、こんばんは。
    少し前からコソコソ覗いてたんですけど
    なんとなく言い出しにくくて黙ってました。
    で、なんで今日は書き込んでるのかと言うと・・・
    実は、「わだつみ」を読んで泣いてしまいました。
    正直に言うと、nomadさん家のネコのことを思ってではありません。
    あと2、3年生きてくれれば長寿だと言える
    我が家のイヌのことを考えてました。
    「もし彼女が居なくなったら・・・」
    そんなことを考えるようになって1年ぐらい経ちます。
    彼女は、今も私のすぐ横でイビキをかきながら寝ているのに。
    10年以上も前にペットを亡くしたときのことを
    まだ心が憶えているのかも知れません。
    考えないようにしていても、
    どうしようもないことってありますよね。
    いまはただ、本当に、天国があればいいのに、と思います。

  2. コメントどうもありがとう。
    本当は、こういうコトは公の場であらわすことじゃないんじゃないかとも思っていて、ちょっと後ろめたい気持ちもあるんだけど。
    真にプライベートなことなんだから、きちんと決着が付くまで黙っているべきだ、ってね。
    でも、こういうプライベートなことを書いておくことで何かを伝える意味もあったみたいで、正直ほっとしてる。
    僕らは、ちょっとしたことで簡単に大事なものを無くしてしまうことを知ってるよね。あまりに簡単に消えてしまうから、本当に大事だと思うことができる。
    愛しいものを大切にしてやってね。

  3. 「お墓」を過去ログで読んだときにも、コメントしようかと思ったんです。
    でも、nomadさんがキューちゃんのことを無理矢理過去のことにしようとしているように思えて、
    哀しみとかを通り越した「痛み」のようなものが感じられて
    書くことができませんでした。
    だから、今こうして書いてらっしゃるということは
    少しでもnomadさんの心が和らいできたのかなと思って、ちょっとだけほっとしました。
    >愛しいものを大切にしてやってね。
    ありがとうございます。
    毎日の生活の中でついなおざりにしてしまいがちですけど、
    今は一緒にいられる時間を大事にしていこうと思います。

  4. のまdさん、あきさん。こんばんは。
    我が家にも犬がいるんで、なんか凄くわかります。
    >結局、僕はまだ彼がいないことを受け入れられないし、僕の薄情さを受け入れられないんだ。もう少し、彼のことを思い出して、こころの中で泣こう。
    嗚呼…もう…くぅ‥‥‥!って感じです。上手く言えないけど。「人間ってすぐ気持ちが大事」とかなんとか言うくせに、そういう事も全部含めて、『頭』で理解しようとする。それって現状を『処理』してる事にほかならない。だから感情の「悲しい」っていうのと違うベクトルで『悲しい』くなる『苦しい』くなる。たぶん、のまdさんのいう「薄情」ってそういう事なのかなぁ‥って思いました。違ったらごめんなさい。
    でも、動物虐待や幼児虐待が毎日のようにニュースで流れる中、「家族」と言われるだけのまdさんに愛されたネコちゃんは幸せだったと思います。
    なんか変な事書いてすみません。

  5. きっと薄皮がはがれるように少しづつ思い出も薄れていくんでしょうね。淋しいけれど、どうしようもないことばかりですね、世界ってものは。
    こころが痛まないようになったらまた猫を飼おうと思います。きっとまた悲しい思いをするんでしょうけど、僕がどう思おうが猫は(猫に限らず)生まれてくるし、やがて死んでいく。せめてわずかな間であっても縁ある人と、猫と、過ごしたいと思います。

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