くたばりやがれ、IT野郎

僕はどうやらIT系の会社に勤めてるらしい。
ところが僕自身はITだとか聞くと虫唾が走るんだ。
ITだとかいう言葉に意味なんかないからだ。そんなのニューメディアだのマルチメディアだのといった「お客さんを騙すキーワード」でしかない。
ぬる風呂

IT系と会話していて困ったときに切り出す言葉
技術的な会話が始まり、まったく自分が意味を理解できないとき、あるいは相手をやっけたいときに用いる言葉…

だから、kobaはそういうIT野郎をからかうためにコレを書いたんだ、と思ってた方がいいと思うよ。


僕がこの中で気に入ってるセリフは「銀行はなんて言ってるんだい?」ってやつだけど、僕が実際に口にするのはもう少し泥臭い表現だ。
「君が何を使うのかはわかった。で、それを使うと何が便利になるんだい?」って具合。
実際、ITなんかで便利になったりお金が節約できたりすることはそんなに多くない。
ITで提供されたシステムをお守りするのに途方も無くめんどくさい手続きがあったり途方も無く覚えなくちゃいけないことがあったり覚新しい技術者を採用しなくちゃいけなくなったりその技術者がろくに仕事ができないくせに天狗になって使いづらかったりましてや他の仕事なんて覚える気が無かったりおかげでその新しい人を世話しなくちゃいけなかったりそのシステムが優先して動くせいで新しいシステムを入れたくても業態と合わずに乗り換えられなかったり他のシステムとの互換性がないせいでろくでもないベンダーにずっと縛りつけられていたりその他もろもろもろもろいろいろたくさんリャンハン縛りサンハン縛りどこじゃなくマンガン縛りまでテンコ盛りなんだ。
大抵、スマートでシステマティックな物ほどそういう制限が増え、費用が大きくなっていく。もちろん儲からない。
僕がそういう時にそっとお客さんに言うのは、「そこそこで妥協しましょうよ。作り込んだって後で困ることの方が多いですよ」ってことだな。
もちろん、この先ずっとわが社とべったり囲い込む気ならそんなこと言わない。重厚長大、痒いところまで手が届くお客様オーダーメイドのステキシステムを作り込んで末永くお付き合いいただきたい。
そこそこで妥協しちゃったシステムって、お金はかからないし、小手先の改良を受け入れる余地があって多少の融通はきかせられる。イザとなったら捨てられるし、つぎはぎのスパゲッティでもオンボロでも、一部が動かなくってもシステム全体がダウンするようなクリティカルな故障は避けられる。
つまり、どこを重要と判断して何を優先させるかをはっきりさせておけば、妥協しても納得できるし次の手も用意できるんだ。
本当はさあ、ITなんかじゃ儲かりゃしないんだよ。
節約はできるけどね。
もともと売るものが無い所からお金は湧いちゃあ来ないんだよ。
つまりさ、システム自慢、アイデア自慢をする奴は、技術者でもない口先だけでさ、カッコ良く見えたとしたら、そりゃ目が曇ってるってことだよ。
ホントの技術者(ハッカー)はオタクなんだから、そもそもモテないんだってば。

コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください