舌を噛んで死にたくなるような恥ずかしい間違いをしていたのでこっそり訂正。追求してくれるな。ただしコメントはそのまま–2002.02.17–
それでは、このキットの出来がなぜ良さそうに見えるのか、解説しましょう。
全体を見回してみて、溶接や切削の部分。綺麗にできてますね。こういう加工部分が綺麗だということは、精度も高そうです。必ずそうだ、ってわけではないのですけどね。
取り付け精度が高いというのは重要です。エイヤって曲げたりこじったり削ったりしてつけても、排気漏れを起こして十分な性能が出なかったり、ひどい場合はそこから割れたりする場合があるからです。ターボっていうのは熱がかかる部品ですから、応力がかかっていると歪みが大きくなります。
使っているパイプも金属製です。
これ、重要。圧縮した空気を膨張させずにエアボックスに導くことができるので、レスポンスが良くなります。僕のキットについているのはゴムパイプですが、このゴムパイプが膨張すると、レスポンスが悪くなるばかりか、アクセルを急に閉じたとき、ガソリンの供給は止まるのに膨らんだゴムパイプに残った空気が入ってしまうので燃料希薄になってエンジンストールしてしまうらしいです。
エアボックス(ターボ車ではサージタンク…Surge Tank:殺到する、急に膨張する-と呼んでいますね)にブローオフバルブをつけられるようにもなっています。右上の曲がったパイプの上の銀色の円筒形のものがブローオフバルブですね。アクセルオフの時に溜まった空気を外に逃がす役割をするものです。
サージタンクに溜まった空気がターボに逆流してレスポンスを悪化させたり、ひどい場合にはベーンを破壊するような動きをするのを防ぐ役割をします
ブローオフバルブについてはココ
燃料系統も調整可能になってるみたいですね。一番右下のはフューエルレギュレータです。ここで燃圧を調整できるように上部にネジがついてます。
コンピュータもフルコンのようですね。
そうそう。エキパイについてる横っちょの穴はウエストゲートバルブをつけるための穴です。
圧力が高くなりすぎないように一定以上の圧力がかかると、排気をここから逃がす圧力調整用の弁です。
このターボ本体もボールベアリングになっているし大きさもどでかいものです。
こんなに大きくなくてもいいから、インタークーラー付きでこのくらいの出来具合のターボキットが欲しいですねえ。